松井秀喜、野球殿堂入りにつき、ワールドシリーズを思い出した!!

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巨人、ニューヨークヤンキースで活躍した大打者、松井秀喜氏が日本プロ野球界の野球殿堂入りとなった。

当然と言えば当然であるが、43歳7か月と史上最年少の選出となった。

松井と言えば、巨人時代のホームラン50本というのもすごいが、2009年のワールドシリーズでのMVPは、見てて涙したものだ。

あのワールドシリーズ第二戦のペドロマルチネスから打った切れのいい低めのカットボールをホームランにしたシーンは、思わずすごいと唸った。

そのシーンは↓↓↓


2009/10/29 松井秀喜 ワールドシリーズ 第2戦 決勝ホームラン

あの低い切れのある球を、膝をたたんでホームランにできる技は誰にでもできるものではない。

ましてあのペドロマルチネスからだからね。

打たれた直後ペドロのアップが出たが、涙目だった。

このシーンは何回みても、あきない名シーンだと思う。

その後の活躍は目を見張るものだった。

松井の活躍でワールドチャンピオンになった感がある。

◆松井と言えばケガに泣かされた

あの左手の骨折そして左ひざのケガ。

この二つが選手生命を短くしてしまった。


【再々UP】松井秀喜・・・左手首骨折! 連続試合出場STOP

左手のケガよりもむしろ左ひざのケガの方が重症だ。

どうしても右ひざをかばうために左ひざに負担をかけすぎてしまった。

あのスイングと球の押し込み、そしてスイングのフォロースローの時に体をそらせるために膝の負担が大きくなる。

それはホームランバッターにとってみては必然的な姿勢なのだ。


【3分で理解】古田敦也が松井秀喜の打撃を解説

長年の使用のため、どうしても野球選手にとってみればケガがつきものです。

ただ、あと5年くらいは、健全な体でプレーして欲しかった。

そうすれば、もっと偉大な打者になっていたと思う。

◆松井の奥底にある「平常心」

松井選手のインタビューや本を見ると、平常心と言う言葉がよく出てくる。

常におごることなく平常心で対処する。

その言葉が示すとおり、松井選手は、球場入りからすべて慌てることなく、いつもの気持ちでゆったりと入ってくる。遅刻もその一環なのかもしれない。

打席の立ち居振る舞いも、ゆったりとしている。多少顎を肩に乗せるしぐさは見せるが・・・

その平常心がチャンスに強いと言われる所以なのだろう。

 

その平常心のために、どうも呼吸法を用いていたみたいだ。

禅に通ずる。

そのシーンが、左手首を骨折し、トレーナーにひかれてベンチに下がるシーンで見られる。

かなりの痛さであるにも関わらず、その痛さを呼吸法で抑えている。

あまり、自分のことは語らなかった松井秀喜という人間が、皆に愛される所以ではなかろうか。

◆ごろキングと言われていた頃

ヤンキースに入った年、2003年。初戦の満塁ホームランでのデビューから、メジャーリーグ独特のカットボールや動く球になかなか対処できず、ごろキングと言われるときがあった。

夏場まで、なかなか結果が出ずに、本人もだいぶ悩んだようだ。

そんなときでも、顔に出さずに、淡々と対策を練っていった。

最終的には、打席の立つ位置をベースに近づけることにより、本来のバッティングを取り戻していった。

そのあたりで、球の軌道をイメージしながら、素振りを毎日していたんだろうなと考えると、まさに努力の人なのである。

結果だけ見ると華々しく映るが、一流選手と言われる人は、人知れず相当の鍛錬をするものである。

そんなこともおくびにも出さないところが、人を引き付ける。

いやあ、ほんとにすごい選手だった。

ありがとう松井。